違いを理解すればきっとおもしろい。雑学ネタには最適です。>懐石料理と会席料理の違い。お茶かお酒か

懐石料理と会席料理、あまり違いがわからず、なんとなく
高級な和食料理という感じぐらいしか認識がないのでは
ないでしょうか。
食べる側も違いがいまいちよくわからない、でも料理を
出す側も、その違いが曖昧になっているという店もあります。
懐石料理の懐石とは、禅僧が懐に温めた石を入れて寒さと
空腹を紛らわしたという故事に由来します。

一汁三菜が懐石料理の献立の基本で、茶を喫する前の軽い
食事というわけです。
会席料理は江戸時代の中頃、懐石料理や武士が食した
本膳料理を変化させた酒を楽しむための宴会料理となりました。
会席料理には、特にこれと言った決まりはなく、料理を出す店
の趣向で決まりますが、懐石料理はご飯を３回食べるので、
ご飯が主体となります。

懐石料理は、お茶を楽しむための料理で会席料理は、お酒を
楽しむために考えだされた料理です。
同音なので混同されがちですが、全く別の意味で食される
食事様式です。
しかし、実際には懐石料理も会席料理も、お酒を楽しむための
料理になっているほうが多いと思います。